6.ここにいちゃダメですか

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あれ? 返事がない。 「ごめん、急でびっくりした?」 やっぱり返事がないって思ったら寝息が聞こえた。 這ってベッドから顔出したら、可愛い寝顔が見えた。 「あー、寝ちゃったか」 呟いても反応なし。 本当に眠っているか、寝たふりか。 いずれにせよ桜川陽の話は出来そうにないな…… で、いつの間にか朝。 目覚めて間もなくインターホンの音が聞こえた。 急いで起きなきゃって思ったけど、ゆっくりしか動けない。 「日菜ちゃん、起きて」 「うーん……あ、波美さん、おはようございます」 体を起こした日菜ちゃんの頭が見えた。 ファーってあくび。 ピョンって寝癖。 あー、寝起きで即マックス可愛い。 そしてまたピンポン。 「ねえ、後藤くん来たんじゃない?」 「そうですね、見てきます」 「違うかもしれないから、ちゃんと確認してから開けてね」 「はーい」 あのセクシーなパジャマ姿で不審者と会ったら大変だからね。 大丈夫かなって思ってたら、声が聞こえた。 「おーい、起きられそうか?」 やっぱり後藤だった。 鳴る直前だった目覚ましを止めて、なんとかベッドから降りた。
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