キャンプ

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ある日の午後。 僕は、歩いていた。 風の強い日だった。 空がとても綺麗な夕焼けだった。 空気がすんでいた。 見渡せば山。 新緑をたたえた木々が僕を囲んだいた。 川に足を浸ければ、今まで暑かったのが嘘のように涼しくなる。 夏休みもあと少しとなった今日、僕は一人でキャンプにきていた。 テントをたて終わり、あとは寝るだけ。 後ろで騒いでいた友人達の声はもう聞こえず、鈴虫の声だけが聞こえた。 「...お前らと来れたら良かったよ。」 1年前、友人達とここに来たのが最後に遊んだ記憶だ。 はじめてのキャンプ、はじめての釣り、はじめての炊いたご飯。 何もかもがはじめてで新鮮だった。 友達の死も...。 あれは風が心地よく、良く晴れた日の事だった。
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