#017 再現料理の楽しさと難しさと

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#017 再現料理の楽しさと難しさと

 あらゆる場所で食べたり見たりした料理を再現するのが好きです。いや、レストランの料理を再現するというよりは、ご当地グルメやテレビで見たものを再現するのが好きです。  最近で言うと、マツコさんの番組を観た翌日はナポリタンを作ったし、ドラマのDVDで登場人物が屋台のおでんを食べているシーンを見た翌日である今夜は今シーズン最後のおでんにしました。  小説に出てくる料理を再現するのも好きです。そして、小説の料理の再現にはテレビにはないおもしろさと難しさがあると常々感じています。小説には、お手本となる画像がないからです。それに、作り方が事細かに書かれているとは限らないからです。  どんな料理かを想像しながら作り、味わう。答え合わせができないからこそ、美味しければみな正解!みたいな感じで。  ふと出てきた料理がすごく美味しそうで、自分も作ってみたい。そう思っていただける料理が登場する小説を、私も書いてみたいものです。  エブリスタ内でもご縁に恵まれて、再現料理を作ることができました。まみや紫苑さんの著作から「逆たまスープ」。まみやさんの許可を得た上での掲載です。c3e992c4-f6d2-4e81-86c3-489aeb03a930 残念ながら淡い色合いのスープが映える濃い色の器を持っていないため、ぼんやりとした見た目になりましたが……。  モッツァレラチーズと玉子のブイヨン仕立てのとてもシンプルなスープで、滋味深くてほっとさせてくれます。だけどモッツァレラチーズのむにむに食感がおもしろいスープです。 (2021.06.01) *このスープが味わえるのはまみや紫苑さん「裸ラ等本編」。大人の「キュン」にあふれています。旅行先でふたりは何を味わうのか、まだ少し先のようですが、私も楽しみにしています。 https://estar.jp/novels/25800308
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