しがない物書きの戯言

#００２ 終わらせること

　先程、「年下の兄」を「連載中」から「完結」にしました。「完結」の赤い文字を見ると、冷静ではありますが感慨もひとしおです。まさに、「冷静と情熱のあいだ」という感じ。
　総文字数で言えば十万字の連作短編集を書いたことはありますが、十万字を超える長編を書いたのは初めてでした。
　文章を書くことは苦手ではないですが、決して胸を張って得意だと言えるわけでもありません。書きたいという思いに後押しされて、書き続けることができました。ちなみに、こういうエッセイ的なものを書くのは苦手。でも話したいという思いで頑張っています（笑）。
　さて、書き始めたものの、きちんと完結させられるか。さすがに着地点は決まっていましたが、当初は不安でしかありませんでした。
　始めることは簡単であっても、終わらせることほど難しいことはないと思っています。まずは、終わらせることができた自分を誇りに思いたいです。
　これまで読んでくださったみなさま、本当にありがとうございました。
「年下の兄」本編は完結しましたが、サイドストーリーは続いていきます。そして明日からは軽く読めて時々じーんとくるかもしれない物語が始まります。
　引き続き、よろしくお願いいたします。
(2021.05.02)

まだコロナの前、宮島まで買いに行きました。