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#009 登場人物のモデル
実在の人物をモデルにした小説を書いたことはありません。私の周りには個性的な生き方をしている友達が数人いて、いつかその人たちの物語を書いてみたいという願望はありますが。
今まで小説に登場させてきた人物たちは架空です。でも、どこかしら作者である私の要素が入っています。
中瀬尊にせよ、増井真也にせよ、増井香織にせよ、鈴木健介にせよ、性格であったり生き方であったり、それはさまざまですが。
自分と似ている思考のクセを持つ登場人物は比較的書きやすいです。増井真也のこじらせ具合なんて、まさに私の思考回路そのもの。リアルな友達からは増井香織っぽいと言われますが、それはカレーキャベツが好きなところと寝食を忘れて好きなことに没頭するところくらいです。カレーキャベツが入っていないホットドッグは、おとといきやがれ(笑)。
今、気づきました。「もうひとつの物語」でちょこちょこ公開している「真也さんと香織さんのちょっと切ない会話」だけですでに十万字を超えているにもかかわらず、真也の物語が書けない理由に。真也は最も私に近いから、どこから書いていいかわからないんですね……。
逆に、自分とは異なる登場人物は難しいです。特にヒロインポジションの登場人物。
「年下の兄」では水城歌穂ですが、最も苦労しました。あざとすぎず嫌われすぎず、また内助の功すぎるのも時代にそぐわない……。主人公である尊を預けても大丈夫な描写が本当に難しかったですが、いかがでしょうか。ちなみに歌穂の裏設定は巨乳です(笑)。ちっこい歌穂が細長い尊に抱きつくと、いいところに胸が当たるんですよ。
セレブな岡崎一翔もわからなさすぎて難しかったですね。一翔には一切悲しい出来事を背負わせないという裏設定があったので、彼の最大の悩みは去年のハロウィンで本気のドラキュラの仮装をして娘に泣かれたことです。今年は白雪姫でよかったですね。ちなみに妻の美里は料理と菓子作りと裁縫は好きで、プロ級の腕前の持ち主ですが、洗濯や掃除は外注です。
さて、この前から「年下の兄」の続編を書き始めました。ただいま、メイン患者となる登場人物のキャラと病状を模索中です。そして、尊の私生活にも変化が訪れています。その点に関しては、読者のみなさまのご期待に添えると思っています。
(2021.05.20)
続編での職員食堂には、「各国フェア」があるとかないとか。あった方が楽しそうですか?・サムギョプサル
・チャプチェ
・もやしナムル
・かき玉スープ
サムギョプサルとチャプチェは市販の素使用です。ナムルはごま油、醤油、酢、砂糖を適当に。
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