第四幕 当主と青年の出会い

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「僕としたことが……。先ほどの件といい、もう『探偵』を名乗るのはおこがましいですね。秋人さん、僕を冗談でも『ホームズ』と呼ぶのをやめてもらえますか? 本家に申し訳ない」 「えっ、ホームズ、何言ってんだよ?」 「今さらながら、出入口が分かったんですよ」  清貴は自分を恥じるように言って、暖炉の前に腰をかがめる。  秋人は、暖炉? と目を凝らした。 「でも、暖炉は侵入不可能なんだろう? 煙突が塞がれてるから、って薔子さんが言ってたじゃん」  そこまで言ったところで秋人は「あーっ」と声を張り上げる。 「ホームズ、俺にも分かっちまった」 「分かりましたか?」 「犯人は、薔子さんなんだな?」 「……どうして、そう思われますか?」
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