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それから数日経った、晴れた日曜の午後。
骨董品店『蔵』の店番を店長にお願いして、私とホームズさんは来客用のお菓子を買うべく、三条通を東へと進み、『本家 船はしや』に向かっていた。
鴨川のすぐ近くにある、古き良き情緒のある店構えのおかき屋さんだ。
ここに来たのは先日、市片喜助さんから近々『蔵』に顔を出したいという連絡が入ったが、彼がいつ来られるか分からないとのことで、いつ来てもらっても良いようにお菓子を買って用意しておこう、という話になったためだ。
「以前、喜助さんが、生菓子やおかきが好物だと話していましたしね。おかきでしたら、日持ちもしますし」
「生菓子は、賞味期限が短いですもんね」
そう話しながら、私とホームズさんは、店内に入った。
小さなおかきがたくさん詰まった袋が並んでいて、見ているだけで楽しくなる。
ついつい、いろいろと買い込んでしまう。
「そうだ、葵さん。せっかくですから、小松探偵事務所に顔を出してみましょうか」
「あっ、いいですね。円生さんがいたら、展覧会の話もできますし」
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