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「はぁいっぱい食べたぁ」
「香多くんは食べ過ぎじゃない? 」
「瑠璃くんだっていっぱい食べてたじゃん。おじさまいないから、あざとくする必要ないしーー」
親父がいてもあざとくする理由は俺には分からない。
タッくんは娘さんへのお土産探してたし、五丁目さんや本乃編集長は奥さんへのお土産探してた。家族持ちはやっぱり家族優先だよね。
温泉街歩きを楽しんでから旅館に帰ると分かりやすく伊織先生が膝を抱えて横になってた。
「なんで私、アッキー&マッキーの誘惑に負けちゃうかなぁ? みんなと全然一緒に行動してない……」
一応、後悔できる頭脳はあるのね。ま、伊織先生と一緒に行動とか、いつセクハラされる分かんないもん。歩く危険人物だからな。
アッキー&マッキーはその伊織先生を眺めながら優雅にお茶を飲んでいる。
「拗ねちゃう伊織先生も素敵だよね、アッキー? 」
「可愛いよね、マッキー? 」
伊織先生のストッパーのアッキー&マッキーは多分マジにそう思っているから不思議だ。てか、伊織先生のファンってだけでかなり稀有だ。
「さて、夜のお風呂は学生にょたから行こうか? 」
タッくんが俺らにお風呂を勧める。伊織先生が拗ねまくっているのが怖いんだけどな。
伊織先生の耳がピクンと動いたのは俺は見逃さなかった。
それに気付いたのかタッくんは、俺に耳打ちする。
「瑠璃、大丈夫だ。何とかするから。せっかくの貸し切りだ。楽しんでおいで」
五丁目さんとうたうものさんも俺ら学生にょただけに気付くように親指を立てて見せる。
「ほんもの女子はトランプしよーー! 」
更紗さんの提案にほんもの女子たちはトランプを広げる。
「おばさんもやる? 」
「私は見学でいっかなーー? 」
薫蘭風ちゃんのお誘いを俺ら学生にょたを伊織先生はニヤニヤ眺めながら呟いた。
その見学は覗きという見学かよ。
まぁ大人にょたたちが、任せろというなら信じるしかない。
学生にょただけで大浴場に向う。
「良くんって何でそんな胸おっきいの? 同じ学生にょたなのに、僕や瑠璃くんよりおっきいじゃん。げたんわくんは胸囲だけどさ」
「なんでかな? げたんわくんはロリ化ホワイト食べてるけど、瑠璃と香多くんはノーマルにょたチョコだもんね」
「良くんってホワイトにょたチョコ食べたことある? 俺はホワイト食べても変わんないだよね」
「食べないよ。俺はロリの魅力が売りじゃないから」
俺と香多くんと良くんが、にょたチョコ男子トークをする中、げたんわくんはサウナにいる。サウナにこもっていれば伊織先生の覗きを阻止できると息巻いているが、温泉でサウナだけは悲しくないか?
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