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じとっ、と、旭が睨む。しおしおと、佳音も玲於奈も深皿とスプーンをテーブルに置く。差し出されたグラスを受け取った。お怒りモードな旭は、言うのを忘れた。炭酸水に絞った柑橘類を選べるのを。自分もスタッフから渡されたグラスを受け取った。
「委員長の話が長かったので。わたしは、短くまとめます。話したいことは、料理に含めました。存分に召し上がって下さい。カンパーイ!」
「カンパーイ!」
副委員長が挨拶。グラスを掲げて、乾杯の音頭を取る。皆が唱和した。
「高藤くんは、桃が好きと伺ったのですが」
「はい。好きです」
「今年の桃は、特に、できが良いのです」
「本当ですか?」
落ち込む委員長を、学と一朗が慰める。心配する始に、副委員長が売り込む。興味が差し出された桃に移る。
旭はお姉さま方に話し掛ける。果物と野菜を使ったサラダを薦められた。果物を使ったドレッシングを掛けて食べるという。
佳音、玲於奈、大樹は、カレーライスに夢中。譲は食リポを一手に引き受けていた。
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