魔女の恥

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魔女の恥

「つくづく。キミは思い違いの激しい奴だったわけだ」  勝手に見るなんて、何のつもりなのかな? 「ボクには義務があるだけだよ。全てを知っておく義務が。ボクの記録。過去の者達の記憶。これらを振り返り、後に続く者達と、何をすべきか」  なんの義務かは知らないけど、それで私のことを見て、そんな人聞きの悪いこと言われると、不快にもなると思うなあ。 「不快になられようが関係ない。ボクはキミの記憶を見て、不快感が極まっているよ。自分勝手な道理で人を殺す。それで変な言い訳までしてさ。何のつもり?」  うん? 人助け。  私は苦しい思いをしている人を助けてあげる役だからね。自己正当化して殺人なんてそんな物騒なことはしない。分からないかな? 「驚いたな。本気で信じてる。馬鹿は死んでも治らないのか。困ったもんだよ。キミは本当に危険らしい」  だったらどうする? 「キミのような魔女の恥はすぐに潰すに限る。必ずボクが、ぶっ飛ばしてやるよ」  よろしい。  今はそれもできないし、今度会った時に楽しみにしておくよ。 「望むところ。キミにだけは地獄を見せてやろう」
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