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それだけじゃない。お母さんに酷いことたくさん言った。たくさん反抗した。たくさん心配かけた。
でもどれだけ酷いこと言っても、どれだけ心配かけても、どれだけ怒られても、最後には私の名前を呼んで抱きしめてくれたよね。
お母さんはいつでも私の味方でいてくれた。
私が泣いて帰ってくる度に、友達と喧嘩する度に、壁に当たる度に、お母さんがいるから大丈夫だよ。あなたなら大丈夫。お母さんの娘だからねって。私の手を握ってくれた。
すごく救われたよ。その時は恥ずかしくてありがとうのひとつも言えなかったけど。今でもとても感謝してます。ありがとう。
ねぇ、お母さん。
お母さんに会いたい。お母さんの声が聞きたい。お母さんの笑顔がみたい。
なんでもっと会いにいかなかったんだろう。
なんでもっと話さなかったんだろう。
なんでもっとありがとうを伝えなかったんだろ。
後悔してももう遅いよね。いなくなってから私の中にいるお母さんの存在の大きさに気づいたよ。
お母さんに赤ちゃん会わせてあげたかったなあ。大した親孝行も出来なかった。
もう一度、声が聞きたい。もう一度、名前を呼んで欲しい。もう一度、抱きしめて欲しい。もう一度、お母さんの温もりを感じたい。
お母さんと一緒にお出かけして、この服可愛いとか、これは似合わないとか。言い合いになって、喧嘩して、いつの間にか仲直りしてて、お茶をする。そんなことがいつでもできると思ってた。
もう一度、お母さんのおにぎりお腹いっぱい食べたいな。ちょっとしょっぱくて、大きなお母さんのおにぎり。いつでも食べられると思っていた。
ねぇ、お母さん。
私ね、お母さんみたいなお母さんになるよ。
優しくて、強くて、時々怖くて、うざくて。
いつでも愛をくれる。想ってくれる。温もりをくれる。そんなお母さんになる。
なれるかな?なれるよね。大丈夫。だってお母さんの娘だもん。
だからね、安心してね。お母さん。
お母さんがくれたもの、次は私が与える番。
お母さん、ありがとう。
私を産んでくれてありがとう。
ずっと大好きだよ。
じゃまたね。
敬具
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