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「はは、あの程度で怖気付くとは情けない。さあ巴、邪魔者は引っ込んだぞ。とびきり気持ちよくしてやろう」
「あ、ああっ、白磁、様……黒曜様」
「嫌なものを見せて悪かった。だが、もう何も気にしなくていい」
優しい二つの声に、掻き乱された心がまた落ち着きを取り戻す。
そして、前後でゆっくりと抽送が始まると、私はもう目の前にいる彼らのことしか考えられなくなる。
「あっ、んんんっ! あ、黒曜様ぁっ、きもち、いいですっ」
「そうか。ほら、巴の好きな所はここだろう」
「ひぁあああっ! んっ、はい、すきです、すきぃっ」
もうすっかり黒曜様のものに馴染んだ蜜穴は、御自身を動かされるだけで嬉し涙を流すかのように蜜をあふれさせて悦ぶ。
大きすぎる快感から思わず黒曜様の厚い胸板に縋ると、彼は嬉しそうに私の顎を掬いあげて口づけを落とした。ぬるりとした舌の感触が心地よくて、私は懸命にそれを絡めようと舌を伸ばす。
「こら、巴。我のことを忘れてもらっては困るなあ」
「いぁっ、ああああっ! はっ、白磁、さまっ……! わ、忘れてなど」
「そうかのう? では、こちらも本気で動くぞ。存分に泣き叫んでくれ」
「あっ!? あ、んん──ッ!! はく、じ、さまぁっ! 熱いっ、おしりあついぃっ」
これまでゆるゆると腰を動かすだけだった白磁様が、本領を見せるかのごとく激しく腰を打ちつけてくる。
白磁様の手によって解された後孔はしっかりと彼のものを咥え込み、えも言われぬ快感を及ぼす。蕾を硬い杭で穿たれると、火傷しそうなほどの熱を感じた。しかし、今はそれすらも気持ちがよくて幸せだった。
「気持ちがいいだろう? 巴よ」
「あああっ、は、はい……っ、きもちいいっ」
「ふふ、そうかそうか。ならば、あの男にもおまえの感じた顔を見せてやれ。何度も巴を身勝手に犯したくせに、一度たりとも好くしてやれなかったらしいからのう」
馬鹿にしたように笑うと、白磁様が後ろから私の顎を掴んで、部屋の隅で茫然としている旦那様の方へと向けさせる。
見られてはいけないという思考ももはや無くなって、私はただ言われるがまま旦那様の虚な瞳を見据えた。
「と、巴……」
「その口で我らの花嫁の名を口にするな、下郎め。もはやおまえの所有物ではない」
「巴の愛らしい姿を、よその男に見せてやるのも癪だが……なに、冥土の土産じゃ。そこで指を咥えて眺めているがよい」
ぐちゅっと音を立てて、お二人のものが同時に最奥を突いた。目玉が裏返りそうなほどの衝撃に、声にならない叫びが漏れる。
そしてお二人は、何度も何度も私の穴を突き上げた。その合間に口を吸われ、胸の先を弄られ、私の体はその一つ一つに貪欲に反応する。部屋の隅で震える旦那様は、そんな私を瞬きひとつせず凝視するだけだ。
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