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わたしは闇の中にいる。でもほんのりと明るい箇所がちらほらと。灯りの中を覗き見る。
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~~朱音!朱音!気づいたのか?~~
~~俺だよ!大輝だよ!お前は五年間も~~
~~あ、おい、朱音!大丈夫か、朱音!~~
~~いけない!鎮静剤を!~~
~~下がってください!朱音さん大丈夫ですか!・・・~~
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~~症状は安定しました。傷自体も完全に治っています。しかし~~
~~一時的な記憶喪失、いえ、記憶が1日で消えてしまう状態になってしまっています~~
~~彼女にとっては、毎日が事故から目覚めた初日となっています~~
~~恐らく彼女本人が、今の現実に対し、心を閉ざしてしまっているようです~~
~~無理に伝えると以前のような危険な状態になるリスクが高いです、長い戦いになるでしょう、、、~~~
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~~大輝くん、本当にいいのかい?辛い道になるかもしれないよ~~
~~はい、いいんです。会えないのが一番つらいですから。元気な姿を見られればそれで~~
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~~おはようございます。私は、、、えーと、あなたが落ちた、いや落下した際に近くにいて
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~~おはようございます。今日はいい天気で、、、いえ、失礼しました。私は~~
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~~おはようございます。すいません、就活が長引いて、、いやすいません完全に怪しい人でした。私は~~
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~~おはようございます~~
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~~おはようございます~~
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~~おはよう~~
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~~おはよう~~
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ああ、そうだ。いつだって、君は。
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「、、、あ!おはようございます!体調は大丈夫ですか?あ、私は
「大輝」
彼の目が大きく見開き、言葉が止まる。そして、目を潤ましながら私の近くへ手をやった。
ぱんっ
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