こころおぼえ

6/6
前へ
/6ページ
次へ
・ ・ ・ ・ ・ わたしは闇の中にいる。でもほんのりと明るい箇所がちらほらと。灯りの中を覗き見る。 ・ ・ ・ ~~朱音!朱音!気づいたのか?~~ ~~俺だよ!大輝だよ!お前は五年間も~~ ~~あ、おい、朱音!大丈夫か、朱音!~~ ~~いけない!鎮静剤を!~~ ~~下がってください!朱音さん大丈夫ですか!・・・~~ ・ ・ ・ ~~症状は安定しました。傷自体も完全に治っています。しかし~~ ~~一時的な記憶喪失、いえ、記憶が1日で消えてしまう状態になってしまっています~~ ~~彼女にとっては、毎日が事故から目覚めた初日となっています~~ ~~恐らく彼女本人が、今の現実に対し、心を閉ざしてしまっているようです~~ ~~無理に伝えると以前のような危険な状態になるリスクが高いです、長い戦いになるでしょう、、、~~~ ・ ・ ・ ~~大輝くん、本当にいいのかい?辛い道になるかもしれないよ~~ ~~はい、いいんです。会えないのが一番つらいですから。元気な姿を見られればそれで~~ ・ ・ ・ ~~おはようございます。私は、、、えーと、あなたが落ちた、いや落下した際に近くにいて ・ ~~おはようございます。今日はいい天気で、、、いえ、失礼しました。私は~~ ・ ~~おはようございます。すいません、就活が長引いて、、いやすいません完全に怪しい人でした。私は~~ ・ ~~おはようございます~~ ・ ・ ~~おはようございます~~ ・ ・ ・ ~~おはよう~~ ・ ・ ・ ・ ~~おはよう~~ ・ ・ ・ ・ ・ ああ、そうだ。いつだって、君は。 ~~~~~ 「、、、あ!おはようございます!体調は大丈夫ですか?あ、私は 「大輝」 彼の目が大きく見開き、言葉が止まる。そして、目を潤ましながら私の近くへ手をやった。 ぱんっ
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加