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「では、セオリー通りになってしまいますが志望動機をお願いします。何故探偵事務所に入ろうと思ったのですか?」
「はい。自分では冷静な判断ができて機転が利くと思っています。複数の情報や周囲の感情に左右されず意思決定ができるので、どんな事態になっても調査続行ができます。自分の持ち味を生かした職業は興信所が一番だと思いました」
「それを証明できる具体的なエピソードはありますか?」
「はい。母からの暗号文を解くのが得意で」
「はあ……?」
面接をしてくれている人が不思議そうに聞き返してくる。私は小さく笑う。
「突然タコライスと送られてきて、母の命の危機を救った事があります」
END
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