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ショックで寝られず、俺は時差ボケのまま・ロンドン・ヒースロー空港へと降り立った。
俺は副社長に就き、父の命でホテル事業の世界進出の舵取りを任された。
東京には外資系のホテルが乱立し、国内でも『フロンティホテル』は『筒見リゾートマネジメント』の「ヘブンズホテル」中華系の血筋を持つベイサイドの有名な『ドラゴンホテル』etcと多くのライバルホテルに囲まれていた。
外資系のホテルに比べ、世界的に見ても日本のホテルは知名度が弱すぎる。
その知名度を上げるために、俺はホテル買収を考えた。
世界渡航先ランキングの二位のロンドンにある老舗ホテル・カールソンホテルに白羽の矢を立てた。
客室は八十室と収益室は少ないが。王室御用達、歴史もあり、ホテルの決め細やかなサービスのおかげで、昔ながらのファンが多い。
そのファンの中には有名人が多く居る。
交通の便も良く、我がホテルのヨーロッパの中継地点には最適。
しかし、なかなかホテルオーナーのカールソン氏は契約に応じてくれなかった。
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