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ホテルに到着して、荷物を部屋に持ち込み、着替えていると誰かがドアをノック。相手は高坂チーフ。
高坂チーフが私に言った。
「久保さん、貴方に会いたいとロビーに『フロンティアカンパニー』宇佐美副社長秘書の柏原さんって方が来てるわよ」
「えっ？」
「貴方に頼みたいコトがあるらしいわよ…」
「分かりました…」
「もしかして…何かトラブルあった？」
「いえ…別に…」
宇佐美副社長に口説かれたことは私だけの秘密。
「なら、いいけど…彼は『エンペラー航空』の株主さんだし…粗相のないようにしないと」
「はい…」
私は同室の柚木さんにも断りを入れて、ロビーに下りた。
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