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翌朝、リベンジポイントを開いてステータスを確認するとマイナス290ポイントになっていた。手持ちポイントは10しかなかったので、緑子単体の分で300ポイント差し引かれたということだろう。
今まではGランクの一件あたり2~5ポイント程度のミッションしかこなしてこなかったのだから、290ポイントまでの道のりは遠い。まずはFランクミッションいくつかこなして、次はEランク。EランクををしばらくこなしてDランクに上がり……と段階的にこなしていけばいつかは達成できるかもしれないが、どんなに頑張っても半年以上はかかりそうだ。朔也がバックアップしてくれると言っていたが、全ては満紀と満紀の大切な人達の為なのだ、満紀自身が頑張らなくてどうする。
今までは敬遠していたFランクミッションの依頼リストを眺めながら、どれなら満紀にもできそうか真剣に検討し始めた。
―*―-―*―
「満紀ちゃん、ちょっと話があるから降りてきてくれる」
登校の準備をしているとノックの音と共に、廊下から母の声が響いた。
「昨日の夜、お父さんとも相談したんだけど。佳代ちゃんが退院して来たら、しばらくお母さんと二人でお祖母さんの家に行こうと思ってるの」
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