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奇病の方も、体質かまたは遺伝子レベルの何かが原因なのかもしれないが、具体的にどんな病気なのかは書かれてなかったので、単に早死にの家系という一言で括ることもできる。緑子が意味ありげに口にした“哀れな朔也君”という言葉は何を意味しているのだろう。
「どこまで聞いたんだ?」
「詳しくは教えて貰えなかったよ、朔也君の口から聞けって言われた」
「そう、それならいいんだ」
「すごく気になってるんだけど、やっぱり教えてくれないの?」
「前も言ったと思うけど、そういう話は後にしてくれ」
「やっぱり、朔也君はおウチの事情があるからリベンジポイントに入ったの? いつかはその辺りの事情も聞かせてくれる?」
「満紀の復讐が終わったら聞かせてやるよ、大して面白い話でもないけどな」
「朔也君にはいつも助けて貰ってばかりだから、私も少しでも近づけたらいいなって思ってる」
「何言ってんだよ。俺は満紀にずっと、ずーっと助けられてきたんだぞ」
「何それ? 私、朔也君の力になれてるの? 何にもしてないのに」
「そんなことないんだ。満紀が生きていてくれることが俺にとっての光、なんだから」
「そんな大層なもんじゃないよ。私なんてドンくさくて大した取り柄もないのに」
「自分を卑下するのはもうやめろよ」
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