黒猫

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「あら嫌だ!もう、こんな時間! 舞、そろそろ帰るね!ピンキー帰るよ」 ピンキーは飛び回って尻尾を振る 「今日はご馳走様、ありがとうね恵美」 「今度は舞におごって貰うからいいよアハハ じゃあね~おやすみ」 「アハハ分かったよ!おやすみ恵美、ピンキー」 ドアを閉め鍵をかけ、鎖をかけると一気に静かになる 寂しい気持ちになる、ポコのいない 1人ぽっちの部屋、思わず泣きそうになった 「ダメダメ、ポコに笑われちゃうね」 食器を洗いお風呂に入る 歯ブラシの後、鏡の中の自分の顔を見る 「ふぅ~30歳かぁ」 舞は大きく溜息をつく ベットに潜り込むと酔いもあり直ぐに深い眠りについた 朝、目覚めるとカーテンを開けベランダの扉を 開けると心地いい風が部屋に入って来る 大きく伸びをした 「ウーンいいお天気、洗濯日和、頑張るぞ~」 洗濯物を放り込み、洗濯機のスイッチを入れ 歯ブラシをしながら、ポットに水を入れ コンセントを差し込む 歯ブラシの後顔を洗うと、朝食の用意をして テレビを見ながら食べる これが舞の1日の始まりだ 何の変化も無い日曜日なのだ 仕事上、手抜きしていた部屋の掃除、トイレ風呂 布団干し、洗濯干しと手際良く済ませた 食器を洗い綺麗に拭き、食器棚に入れソファーに寝転がりテレビをつけ、昨日の続きの録画映画を見る のんびりとした時間を満喫していた 「ああ~怖かったぁ」 映画を見終わると、突然思い出した 「ゲッ!もう2時過ぎじゃないの 明日の会議で出す企画書仕上げないと!」 カップ麺にお湯を入れ、パソコンに向かい仕事を始めた ラーメンを啜りながら、考えを纏めてはキーを 打つ 普段は、家には仕事は持ち込まないのだが 急ぎの仕事なので仕方ないかった 2時間ぐらいで仕上げ、満足していた 「我ながらいい感じじゃん、これならGOだな うん、決まったね!ふぅ終わった~ USBに入れ、明日会社でコピーしようっと! あ、洗濯物入れないと」 舞は慌てて、布団を入れ洗濯物を取り入れた 夕食後の食器を洗い、風呂に入りその後 洗濯物をたたむ 歯ブラシをし、ベットで寝転び少しテレビを見て 早めに寝た 「毎日こんな事ばかりで、1日が終わる つまらない私の人生嫌になる! 恵美もこうなのかなあ...... でも、ピンキーがいるし、いいよね」 文句をタラタラ言いながら、いつの間にか深い 眠りに入っていった。
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