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「……お、おい起きろ! 起きろ畝麩!」
「……おぉ、御飯くん。……ど、どこですかここは」
「分かんねぇよ、とにかく気付いたらここに」
「かろうじて君のことは見えるものの、他には何も見えないですねぇ、真っ暗であります」
お、起きたようだな。よし、では早速始めようか。
「誰だその声は!」
私は闇から生まれし悪の民、リュウだ。今、遠くからモニターで君達二人の様子を見ている。
「で、我々は何をすればこの密室から出ることができ、はたまた何をしなければ殺されるのでしょうかねぇ。どうせ何かしらの試験を与えることで貴方は……」
ちょ、ちょ待て。待て。今お前だいぶ決めつけて喋ってたから。
「こ、殺されるのか俺たちは!」
うん、そういうの含め諸々言うから。そのー、メガネの、髪の長い、お前。お前が適当なこと言うからこうなるんだろうが。
「すみませんねぇ」
その喋り方も腹立つなぁもう。まぁお前が言っていた通りではあるが、君たちにはこれから、私と対決をしてもらう。私に勝てばその部屋から出ることが出来るが、勝つまでは永遠にその部屋からは出られない。
「あ、じゃあ死ぬことはないんだ。なんだよ、畝麩が殺されるとか言うから心配したわ」
しかし、食糧も何もないその暗い部屋の中に、果たしていつまで居続けられるだろうねぇフフフフフ。
「なるほど、じゃあやはり畝麩の言っていたように……」
ちょ、そのさ、
「何だよ。お前なんかちょいちょい素に戻るよな」
いやすまん。そのさっきから気になってたのだが、畝麩……って名前なのか、そのロン毛メガネは。
「そーだよ、俺と同じ部活の友達。畑の畝に、食べ物の麩で、畝麩」
いや凄い名前だなぁと思って。
「僕の父が箱の中からランダムに五十音を引きましてですね、それでうねふ、となりました」
雑だなぁ。
「御飯くんとは小学校以来……」
そうそれで、もう一人のジャラジャラアクセサリー付けてるお前、お前の名前が、
「御飯、って書いて、ごはん、て読む」
そのまんまだな。いや凄い名前だなぁって思って。
「御飯 大志」
苗字なんだ。御飯。……ってそんなのはどうでもいい、これより説明に入るぞ。私と君たちがこれから勝負するのは……、
10回クイズだ!
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