もふもふだったりすべすべだったりな彼奴等のお話

2/4
前へ
/49ページ
次へ
田舎育ちゆえに、道路で干からびたミミズを食べようとしたり、轢かれてペッちゃんこの蛇を拾ってきたりと自由気ままですよ。 飼い主はその度に、ギャーギャー言ってますが、奴等は喜ばれてると思ってるらしく、態々大物を見せに来ます。 そうそう、牛蛙にちびった仔犬ですが、母犬の真似っこして溝を飛び越えようとして失敗。 前足は向こう側、後ろ足はこちらに残って、小さな溝に仔犬の架け橋が出来てました。 プルプルと震えながら踏ん張る仔犬、力尽きて溝にぽてんと落ちる仔犬。 20cmの高さから積もった枯れ草の山に落下した仔犬は、今度は溝から登れません(笑) その一連をニヨニヨしながら、観察する飼い主(私)はキューキューと溝で枯れ草のクッションに足をとられてる仔犬を堪能した後で救出するのでした。 意地悪じゃ有りませんよ? 自分でアレコレ挑戦しないと、何にも出来ない子になるじゃないですか。 危険な状況なら飛んでいって助けますが、草のクッション付きでしたからね。 数ヵ月後の田植えの時期です。 仔犬も大分運動能力もあがって、溝も一っ飛び出来るようになった梅雨の季節。 お散歩の目安の神社の下で折り返そうとした時です。 遠くまではしゃいで駆けていた仔犬は、置いていかれる!?と勘違いして慌てて、あぜみちから何時ものように田んぼの中を通ってショートカットしようと棚田の段差をジャンプしました。 ドボンッ!!ばちゃばちゃばちゃ………あばばば( ゚□゚)ノシ 綺麗な姿勢で着地……出来ずに田植えの前に水を張っていた中に飛び込みました。 生まれて初めての水泳です(笑) 溺れてるのか泳いでるのか泥を掻き分けて走ってるのか判りませんが、泥団子になった仔犬は私達を置いて、家にまっしぐらに走って帰っていきました。 助けようと靴を脱ぎかけていた私とリードに繋がれてた母犬は、キョトーンですよ。 追い掛けて家に帰ると、ホウキを持ったウチのばあちゃんが庭に居ました。 「あれま~、泥団子が駆け抜けてったと思ったら、やっぱりアレはウチの子か~。どしたん?」 パニクって帰った犬小屋に突っ込んでました。 尻尾の生えた泥団子が(笑) 泥が固まる前に、丸洗いされてもふもふに戻りましたが、泥団子に草や木の枝ついて草むらに居たら、ただの泥にしか見えない団子っぷりでした。 次の日から、降りる前に確認して、ちゃんとあぜみちを迂回して帰ってくるようになったので、良い経験になったんでしょうね。 他にも母犬の真似をして、掃き出し窓のガラスに前足掛けて覗こうとしたら、筋力足りなくてワイパーのようにちっこい肉球がフェードアウトしていったとか、見てるこっちは大爆笑させて貰いました。 可愛かったな~♪
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加