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歪んだ世界のRPG
昔々のゲームです。
baroqueというちょっと変わった世界観のアクションRPGが有ったんですよ。
主人公が夢から目覚めるとポットみたいなのに入ってて、科学者みたいなのが「目が覚めたならお前の使命を果たせ。罪を償え。」と建物から追い出され、とある場所へ迎えと言われます。
出てくる住人も、敵も、主人公自体も、何処かに異常な所が有るんです。(精神的にもですが、肉体的にも)
袋を被って萩原朔太郎の詩をいう少女や角が生えてて、向き合ってる人の考えてることを喋るだけの少女。
塔に行くと、幽霊のようにふわーっと浮いてる少女。
お前の歪みを見せてくれ、という包帯だらけの男。
奇妙で怖くて醜いのに、一回転して独特の歪な美しさが有るという退廃的な雰囲気。
進んでいく内に、何度も繰り返して攻略する度に変化する建物の謎、主人公の謎。
敵は大熱波という災害によって、心の歪みが表に出て来て異形化したという設定なので、よく見ると変なものが付いてます。
カタツムリのような敵は舌がネクタイの形なので、恐らく飲み屋で【管巻いて】チビチビお酒飲んでる【サラリーマン】なのでは!?とか。
きっと手癖が悪くて人のものを借りパクする人は、アイテムや武具をかっぱらって逃げる敵に。
池の鯉は宙を飛ぶ魚に、ノミですら異形化してる。
ぼよんぼよんと跳ねながら近付いて来てオナラして逃げる敵は、きっと私と同類だろうとか(笑)
アイテムもグロい使い方だったり、ダークな名前だったりで、やってると(´・ω・)スンッこんな顔になります。
自分で焼き印腕にしたり、虫を寄生させたり、回復アイテムが生肉や心臓そっくり。
骨を齧ったり、投げたり……。
ちなみにアクション苦手だったので、一度目しかクリアできなかったです。
世界観が好きで、ビクビクしながら進むんですが、歩いてるだけで体力は減るし、精神も減るし、段々フロアが広くなって次へのワープポイントが判らなくなる。
たまに思い出したかのように、ずずーんと沈み込みたい時にやりたくなるゲームです。
うわぁ……コイツはへこむわ~。って思いながら、やりたくなるんですよね(笑)
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