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自転車
俺は自転車を走らせた。しいたけを処分して、しいたけなんか大嫌いになって、未鈴の下へ向かった。
未鈴の家に着き、インターホンを押した。
『はい』
「未鈴!俺、しいたけ嫌いになったから。だから。よりを戻してくれ!お願いだ!」
『本当に?ありがとう。でも、だからこそ、今日は無理。』
「どうして!男でも連れ込んでるのか!?」
『実家でそんなことしないよ!』
「じゃあどうして。」
『....わかった。家に入ればいい。』
暫くして未鈴が出てきた。
「おじゃましまーす。」
未鈴がリビングに案内する。
「多分涼太は家を出ていくと思う。」
と謎な言葉を言いながら。
「あら。未鈴の彼氏さん?」
と未鈴のお母さんが挨拶してくれる。
「いや。まぁ友達です。」
と俺は誤魔化す。
「せっかくだから晩御飯食べてって。」
という。
未鈴は終始無言だ。
「今日はしいたけのステーキよ!!」
と未鈴のお母さんが言った瞬間。
「...ごめんなさい。」
と言って飛び出した。
俺は自転車を走らせた。
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