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はじめまして。しいたけ。
「ねぇねぇおかあさーん!」
涼音は今年小学1年生になったから教科書を読んでたの。
そしたらよくわかんない言葉が出てきたからお母さんに聞くことにした。
「ん~?どうしたの~?」
「しいたけ...?ってなに?」
と凉音は教科書を指差した。
きのこの種類の中に“しいたけ”っていう聞いたことも見たこともないなにかが入ってた。
「なめことかまつたけとかは知ってるけど凉音“しいたけ”は知らないよぉ?」
“しいたけ”ってきのこなのかな?珍しいのかな。
「まつたけとかと同じ食べれるきのこだよ。」
「凉音食べたことないよぉ?」
するとお母さんは困った。という顔をした
「う~ん。お母さんもお父さんも、嫌いだからかなぁ?」
「そうなの?お父さんに聞いていい?」
お父さんが食べれないものなんてあるんだ!
知らなかった!
「いいよ。」
「ねぇねぇ。おとーさーん!」
「ん?なんだ?」
「お母さんもだけど、お父さんも“しいたけ”嫌いなの?」
「しいたけ...なぁ。嫌いというか好きじゃない。かな?」
お父さんは苦笑いをした。
「へ~。」
お父さんもお母さんも嫌いなんてすっごく不味いんだろうなぁ。
いつか食べられるかな?“しいたけ”
全く知らない“しいたけ”に心を弾ませる凉音だった。
またこの娘もしいたけにまつわる因縁に巻き込まれてしまうことを皆まだ知らない...。
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