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なにか、冷たいものを
額にのせられている…
「ラフィーネ…
サジュールの様子はどうだ?」
「はい、わたくしの
回復魔法を使用したので…
だいぶ、良くは
なってるはずなんですが
まだ、意識が…」
この柔らかく落ち着いた声色
僕はゆっくりと目を開いた…
勇者
クラージュ
「…起きたか、サジュール!」
王国の姫
ラフィーネ
「よかった!気づいたんですね…!」
ら、ラフィーネ様が戻ってる!
僕
影の一族
サジュール
「く…!ど、どうなってるんだ…!?」
僕が慌てて起き上がると
額から濡れタオルが落ちてきて
クラージュとラフィーネ様に止められた…
勇者
クラージュ
「まだ、病み上がりなんだから
あんまり動かないでくれ。
あのあと…シロアゲハと
回復薬、使いきっちゃったけど
なんとか大魔王を倒せたんだ!
セドゥと赤猫が
どこ行ったかはわからないけどな…」
そうだったのか…
王国の姫
ラフィーネ
「サジュール、あなたはわたくしを
かばうように倒れてたんですよ…?」
僕
影の一族
サジュール
「そうでしたか…
でも、ご無事で良かった。」
ラフィーネ様は穏やかに微笑んでる。
勇者
クラージュ
「…大魔王ぶっ飛ばしたら
ラフィーネの姿が元に戻ったんだ
お前、3週間寝てたんだぞ…?」
そ、そんなに寝てたのか
僕は深呼吸しながらゆっくりベッドに横になる。
僕
影の一族
サジュール
「そう言えば、ここは…」
ラフィーネ様は周囲を見回す…
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