夏の夜の夢

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夏の夜の夢

アナスタシアがグレゴリーに会ってまもなく、グレゴリーは強制労働刑で鉱山に送られたと皇帝陛下から聞かされた。 民を苦しめた王が、民以上にきつい生活を送る事で反省してくれたらいいのだが。 殺されなかっただけでも良かったと思うくらいは、弟と思っていたと後から気づいた。 それにしても皇帝陛下は、アナスタシアと昼間お茶をしたり散歩はするが、あれきり夜の御渡りが途絶えている。 昼間、政務の合間に訪ねて来るので、別に嫌われたわけでもないようだが、あれほどの御渡りがあったのが嘘のようだ。 アナスタシアは、エドの事があるので、御渡りがなくて助かるが陛下が、どうして来なくなったのかは誰にも聞けないから、分からなかった。
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