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「こちらは夏がクレアより暑いですから、バテてしまったようですね。元々、塔の中で過ごしていて体力のない姫様ですから。」
「ありがとう、マリナ。メーナは美味しいわね。」
「しばらくこちらに逗留させていただきますので、元気になってくださいね。」
「私が寝込んでいるのをなぜ知っているの?」
「姫様がこちらに移られる時に責任者だったエド様と言う方を覚えていらっしゃいますか。」
「ええ。」
「皇帝陛下のご命令だとは思いますが、あの方が、数日前に私の実家に突然訪ねていらして、姫様が寝込まれてしまいかなり弱っているので助けて欲しいとおっしゃったんです。こちらまでの移動の手配もしてくださったので、来ることが出来たんですよ。」
マリナが来てくれた事はうれしいがエドがマリナを呼んで来てくれた、自分の事を心配して、いままでを知っているマリナを探して来てくれたことがうれしい。
「姫様、落ち着いたら少し眠りましょう。私は、ここに泊まりますから。」
久しぶりにマリナに会えてメーナも少しだが食べて安心したのかアナスタシアはぐっすり眠ることが出来た。
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