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皇帝の告白
ぐっすり眠って目が覚めた時には、だいぶ疲れも取れていた。
到着した時は、昼間だったのにすっかり暗くなっている。
「姫様、目が覚めましたか。」
「ん…」
「陛下が一緒に夕食をとの事でしたので、お支度しましょう。レインさん、陛下へ姫様が目を覚ましたとお伝えしていただけますか。」
「はい。行ってきます。」
動きやすいワンピースに着替え、髪は軽く結ってもらう。
「食事は、どこへ行けばいいの。」
「案内が来るそうですから、もう少しお待ちください。」
ソファーに座って待っているとなぜか陛下がやって来た。
「目が覚めたか。」
「はい。お待たせして、済みません。もうだいぶ遅い時間ではないですか。」
「大丈夫だ。いつも仕事を片付けてから、食事にするからそんなに変わらない。」
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