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「改めて、アレックス・エドワード・カリアスは、アナスタシア・クレアキンをただひとりの妻に迎えたいが受けてもらえるか?」
「はい。喜んで。」
その瞬間、優しく抱きしめられて額にキスを落とされた。
「アナスタシア、黙っていてごめん。優しい陛下の側妃が良かったら、そのまま皇帝らしくしていようかと思っていた。
だが、何にもないエドをアナスタシアが好きになってくれたから、ちゃんとアナスタシアと2人で歩けるように準備して来たんだ。もし、それが周りに認められなければ、皇帝は誰かに譲って、ただのエドとしてアナスタシアを連れて、どこかへ行くつもりだったからちゃんと言えなかった。」
「エド様。私でいいのですか。」
「お前がいい。お前じゃなきゃダメだ。」
抱きしめてくれているエドの腕の力が少しだけ強くなった。
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