皇帝の告白

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「陛下!姫様はまだお元気になっていないんですよ。何しちゃって、スッキリした顔しているんですか。」 「いや、その…つい。」 「マリナ、私は大丈夫だから…」 「姫様も姫様です。いくら陛下がエド様と分かったからって…」 そこまで言うとマリナが涙を浮かべていた。 「マリナ?」 「本当に良かったです。姫様の恋が実って…」 朝、目が覚めてすぐに身支度を整えるために呼んだマリナに陛下がエドだった事を伝えると怖いと噂の陛下が相手なら何も言えないところだが、マリナもエドとは気楽に話せていたせいか2人して怒られる状況になってしまった。 「姫様は、とにかく休んでください。陛下は執務室へさっさと行ってください。」 自分の寝室から追い出されつつ、エドはアナスタシアに軽くキスを落とす。 「食事は一緒に取ろう。それまで休んでいてくれ。」 「行ってらっしゃいませ。」 アナスタシアの見送りにエドも幸せそうな顔を見せるとすぐに真剣な顔に戻り、執務室へ向かった。
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