わたしのかぞく。

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 ある日。  お父さんは、わたしをよんで言いました。 「ミナちゃん。お兄さんのこと、好き?」 「うん、好きだよ!」 「じゃあ、いっしょに住んでもいい?」 「いいよ!」 「良かった」  どうして、お父さんがすごくほっとした顔をしたのか、この時のわたしにはすぐにはわかりませんでした。  お父さんは、お兄さんと“パートナー”になりたいのだと言っていました。お父さんはむかしから、女の人のことも、男の人のことも好きになれる人なのだそうです。お母さんとは、そういうきもちをどうしてもわかりあえなくて、別れてしまったのだそうです。  わたしにはわかりませんでした。  お母さんのことを、何もおぼえていないからというのもあるけれど、どうして男の人が男の人を好きでいけないのかがわかりません。  だいじなのは、いっしょにいて、えがおになれるかどうかだと思います。  お父さんは、お兄さんといっしょにいて、とっても幸せそうです。わたしも、お父さんとお兄さんといると、毎日が楽しいです。それを、だれかがいけないことだなんて、言うけんりはないと思います。 「ミナちゃんから、お母さんをうばってしまったのは、お父さんだ。本当にごめんな。しかも、ミナちゃんはお母さんのかわりに、新しいお兄さんができることになる。だれかに、イヤなことを言われるかもしれない。それでもいいのかい?」 「誰かがお父さんとお兄さんをいじめるの?じゃあ、わたしがやっつけてあげる!」  わたしがそう言うと、お父さんはないてしまいました。  なんでお父さんがないてしまったのかよくわからないけど、わたしはとても大切なりゆうがあったんだろうなと思います。  だから、お父さんとお兄さんにゆるしてもらって、作文にかくことにしました。  わたしには、お父さんがいます  新しいお兄さんもできました。  わたしにとって、二人はとっても大切なかぞくです。  お母さんはいないけど、わたしはとっても幸せです。  だから、みんなもひどいことを言ったらゆるしません。いじめる人は、私がみんなやっつけるって、お父さんとやくそくしたんだから。
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