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そうやって闇の中で舞う火を見ていると、
段々と光と闇の境界が曖昧となってくる。
光ったと思った空間が次の瞬間には暗闇に変化していて、
とても幻想的な世界を感じる。
仕事に疲れて病んだ僕。
それが僕にとっての闇だったとすると、
今の気持ちはきっと光なんだろう。
闇はいつまでも続かない。
闇は次の瞬間に光となって、
光も刹那的に闇へと変わる。
きっと今の気持ちがいつまでも続くなんてことはないだろう。
いつかはまた働かないといけないし、
また前と同じような苦しみと出会うかもしれない。
当然仕事以外でも生きていれば様々な苦しみがあるだろう。
でも今は、
その苦しみもいつかは終わる事を知った。
いつか終わるし、
自分で終わらせられることも。
光と闇に境界なんてないように、
心の中にも境界なんて存在しない。
それが分かれば、
また苦しくなっても何とかなる気がする。
朦朧とする火のアートを見ながら、
僕はそんな事を考えている。
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