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限界はだいぶ前から感じていたと思う。
仕事の朝は家を出るだけで体力を消耗する。
通勤時はどうやって一日を凌ぐかを考え、
日中は心をすり減らしながら働き続ける。
仕事が終わっても翌日の事を考えると心が休まらない。
最初は気が重いなと感じるだけだった。
どうしよう、
行きたくないな、
休みたい。
それがだんだんと重くのしかかってくる。
足が重い、
食欲がない、
不意に涙が零れてくる。
だけど世間だと三年間は仕事を辞めるなと言う。
なぜ三年なんだろう。
その根拠は?
仕事を続ける決意もないまま、
辞める決意もできず、
ただ日々が過ぎ去っていた。
そして僕は、
文字通り動けなくなる。
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