ファジー

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ある朝、 普段通りワイシャツに手を通し、 靴を履いて家を出ようとした。 出ようとしたけど、 玄関のドアを開けられない。 足が重たいのではなく動かない。 ついその場にしゃがみこんでしまう。 しゃがみこんだらもう最後、 今度は立ち上がる事すらできない。 家を出て電車に乗らないと遅刻するって頭ではわかっている。 でも体が反応しない。 どれだけそうしていたのだろう。 携帯電話の鳴る音が聞こえる。 その音すら僕を追い詰める。 人生で初めての無断欠勤。
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