0人が本棚に入れています
本棚に追加
きっと電車に乗っても間に合わないと実感したことで、
気持ちが少し楽になったのだろう。
もう無理に乗らなくてもいいんだって。
定期的に鳴り続ける着信音。
何度目かも数えられない着信に、
僕はやっと応答した。
無断の休みを怒られるかなと思ったけど、
僕の声を聞いた上司からはむしろ心配をされた。
心配そうな声を出す上司に、
退職したい旨を申し出る。
上司からは少し休んだらどうかと打診をされ、
考える力も残っていない僕はうやむやに電話を切った。
最初のコメントを投稿しよう!