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ーーキーンコーンカーンコーン
4時を知らせるチャイムが校舎内にひびくと同時に、驚くことが起きた。
「図書室が光ってる、のか? なんだこれ!」
矢一が図書室を指さした。みんなが図書室に目をやると、扉のすき間から銀色の光がもれていた。
光はすぐに消えたが、扉はとくに変わった様子はない。
「何だったんだ、今の」
「もう一度開けてごらんよ。さっきとは全然違うものが見られるよ」
詩道の楽しそうな笑みに背を押され、矢一が代表して扉を開いた。
「うっわ! なんだここ!」
扉の先には、いつもの図書室では考えられないほどにたくさんの本があった。天井まで届く本棚には、所狭しと本がつめ込まれている。入りきらなかった本は、フヨフヨと宙に浮いていた。
「すっごい!」
「ドラマで見た図書館よりもすごいわ……」
口を開けて図書室内を見回している3人の横を通り過ぎた詩道は、室内に入ってすぐのカウンターに入って行った。
見たこともない図書室の光景に目をうばわれていた3人は、そんな詩道に気が付かない。
「3人ともようこそ、魔法の図書室へ!」
楽しそうな、堂々とした声の主は詩道だった。
背負っていたランドセルは下ろし、かけていた丸眼鏡も外している。
「本当にここが図書室なのか?」
「そうだよ。で、おれがここの管理人であり司書」
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