プロローグ

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プロローグ

ーー 「よし、本の整理はこんなものかな」 少年は、満足気に天井までとどく本棚を見上げている。 本棚はひとつだけではない。広い部屋には数えきれないほどの本棚と本があった。棚に入りきらなかった本たちは、空中にもフワフワと浮いている。 「おっと、そろそろ行かなきゃ」 少年は丸眼鏡をかけると広い図書室を出て行った。 ーー
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