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「矢一くん、今日もジャンケンに勝ったみたいね」
「よくあんなに食べられるよね」
「すごいわ。私はもうお腹いっぱい」
日奈は淡いピンク色のワンピースの上からお腹をなでている。
詩道はごきげんにプリンを持って戻ってきた矢一を見てから、「ごちそうさまでした」と手を合わせた。
「詩道も食うか? 2つもプリンをゲットしたんだ!」
「おれはいいよ」
矢一が差し出したプリンを断ると、空になった食器を片付けに行ってしまった。
「あいつ、いつも素っ気ないよね」
「いつも本を読んでるわよね。何を読んでいるのかしら?」
「本っておもしろいか? 俺はゲームの方が楽しいけどな」
「あたしは漫画なら読むけど」
詩道がいないところで好き勝手に話す3人。詩道が席に戻ってくるのを見ると、違う話題に変えた。
「矢一はゲームがしたいんだよね。だったらトランプとかどう?」
「カードゲームか。いいな!」
「楽しそうね」
昼休みの遊びを決めた3人は、矢一がプリンを食べ終えるのを待ってから食器を片付けに行った。
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