番外編*1 R&R

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 目を瞑ろうかとした時、パッとお姉さんが身体を引いた。 「歯磨きしたい」  ぽてっとした唇を少し尖らせる表情が、可愛いと思った。  タクシーの中で手に触れ、指を絡ませると、お姉さんが気持ち良さそうに目を細めた。  腰を抱いて支えながら車を降り、マンションのコンシェルジュに驚かれた。  俺が女を連れてくるのを初めて見たからだろう。  エレベーターの中でキスをしたかったけれど、コンシェルジュがカメラで見れることを知っていたから我慢した。  玄関に入った時、既に半勃ち状態だった。  だから、靴を脱ぐ間も惜しくて抱き締めたら、完全に勃った。  お姉さんも気づいて、触れてくる。 「ふふっ。元気ね」  スラックス越しに撫でられ、堪らない。  キスしようと顔を近づけたら、背けられた。 「歯磨きしたい」  さっきも言っていた。  俺は彼女の手を引いて洗面所に連れて行くと、鏡の扉を開けて新しい歯ブラシを出した。それを手渡す。 「ありがと」  お姉さんはパッケージを開けて、洗面台に置かれた歯磨き粉をつけ、咥えた。  洗面台の鏡に映る俺を見ながら、歯を磨く。  俺は鏡に映るお姉さんを見ながら、背後から抱き締め、ジャケットのボタンを外した。  その様子を、お姉さんは鏡越しにじっと見ている。  だから、俺はブラウスのボタンも外した。  シースルーのスリップ越しに、真っ赤なブラから零れそうな乳房が見え、思わず息を飲む。  セックスは何度もした。  もっと胸の大きい女とシたこともある。  だが、好みど真ん中の美人で胸の大きなお姉さんは初めて。  鏡越しに見つめ合いながら、ゆっくりと乳房を持ち上げた。  おっぱいを揉まれる自分の姿に、恥じらう表情も、気持ち良さげに目を細めることもなく、歯を磨く。  必死になる俺を観察されているようで、緊張する。
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