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そんな私の様子を満足げに見下ろしながら、黒ずくめの少女は微笑を浮かべていた。
「でも、あんたのラッキーゾーンは小学校卒業と共に終了。
中学校から、試練が始まる。まず中1であんたは仲良くしていたグループから突然、ハブられる。ケンカをしたわけでもない。お得意の人見知りを発揮して中々喋れなかったからかもね。あんたは気の合う子とはペラペラお喋り出来たけど、誰とでも話せる性格じゃない。
幸い、他にもハブられた子とくっついて、一人にはならずに済んだけど、中2で地獄を味わう。」
私は何故かもうデタラメな話だとは思えなくなっていた。何も記憶はないのに、他人事のように聞こえなかった。何か本能のようなものがこれは私のことだと告げている感覚がした。
「3人の親友が出来るんだよね・・?
その子達とは、どうなるの?」
思わず、質問を挟んでいた。
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