第3話 第三王女カーネリア・パルム・ウィストランテ

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 ハァッ⁉ てか、知る訳ねーだろ、んなもん……。テメーは俺をストーカーかなんかだとでも思ってやがんのかよ? 「恐れ多くも偉大なるこの国の王シャルディール13世が実子にして、王位継承権第三位、カーネリア・パルム・ウィストランテ様にあらせられるぞっ‼ ええい、頭が高い、控えんかぁああああっ‼」  だ・か・ら、知らねーっての……。誰だよ、そりゃあ?  そんな俺とは対照的に酔っ払い連中はというと、 「「「「「か、カーネリアさまぁっ!?」」」」」  と、その名を聞いた途端、酔っ払い連中がにわかに騒ぎ出していく。 「こ、このお方が、あ、あの……?」 「お、黄金の戦姫!?」 「ヴァルハラの戦乙女!?」  あん? 何だそりゃあ? にしても、随分とまぁはっずかしい渾名をつけられてるもんだな……。付けたヤツのセンスを疑うね、俺は……。  互いに顔を見合わせてそんなことを言い合っていた酔っ払い共だったが、この状況をようやっと理解したのか、次の瞬間には、そこまで真っ赤だった顔を一瞬で青ざめさせていったかと思えば、 「「「「「ハ――ハハァアアアアアアッ‼」」」」」  ズザザザッ‼
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