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最早、誰の目にも勝敗は明らかだったが、そんなことを奴らが認める訳もなければ、この期に及んで尚いきり立つオッサンたち……。
くくく、全く、馬鹿は死ななきゃって奴だな……。
ともあれ、俺としてはそんなオッサンたちの最後の悪あがきってヤツを存分に楽しませてもらうとしますかねぇ~♪
そんなこんなで、改めて、コイツラを肴にクロワッサンをひとかけら頬張り、続けざまに今度はウェェルをグイッと呷りゃあ、オメー……。
「んぐ、んぐ、んぐ……。プッハァアアアッ♪ くぅ~~~っ♪ や、やっぱ、ウェェルと焼きたてクロワッサンの組み合わせは、マジ最強――」
「や――喧しいっ‼ き、貴様っ、さ、さっきから何のつもりだ、⁉ 僕らが大切な話をしている横でこれでもかと散々飲み食いしおってっ‼ 少しは遠慮でもしたらどうなのだっ⁉」
「あん? 何だ何だ? ひょっとして、俺のことか……?」
兄ちゃんにやり込められたことへの腹いせか、はたまた旗色が悪くなってきたことによる緊急回避のつもりかは知らんが、ついにはオッサンたちの怒りの矛先が俺へと向かってきやがった――。
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