第2話 勇者ガーネット

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第2話 勇者ガーネット

「――ったくよぉおおおおっ、冗談じゃねーぞ、ボケてんじゃねーのかあの国王(ジジイ)はっ⁉ なぁあああにが、『倒してまいれっ‼』だよっ、知るか、ボケッ、テメーで何とかしろってんだよ‼」  無事(?)国王(ジジイ)との謁見を終えた俺は城下町にある行きつけの酒場へと直行するなり、駆けつけ三杯ってな具合に大ジョッキのウェェルを(あお)ると国王(ジジイ)へのイラつきを周囲へとブチまけていた。 「んぐ、んぐ、んぐ……――? チッ、もう空になっちまったい……。おう、ミランダッ、ウェェル大ジョッキ追加だっ‼」  そんな俺の声に応えるように、店の奥から紫色の髪をした、出るとこ出て引っ込むとこ引っ込んだそんじょそこいらの小娘にはない大人の色香ってヤツ漂わせた美女が大ジョッキ片手に俺の席までやってきた。 「どうしたんだい、ガーネット。いつになく荒れてるじゃあないか」  そういってウェェルがなみなみと注がれた大ジョッキを俺の前へと置くなり自らも隣の席へと腰を下ろしていく。 「あ~~~ん? って、おうっ‼ よくぞ聞いてくれたぜ、ミランダッ‼ 実はよぉ~……――」  俺は城でのあらましをミランダに言って聞かせた。
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