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「んぐ、んぐ、んぐ……――プッハァアアアアアアアアッ、くぅ~~、うめえぇ♪」
やっぱ、仕事(?)の後の一杯は堪えらんねーな♪
「それによぉ~、魔王なんてどこに住んでんのかも知らねーのに何でこの俺が態々苦労してまで会いにいってやらなきゃならねーんだよ? それも自腹でっ‼」
「だけどよぉ~、ガーネット。国王様に直々に命令を下されたんじゃ流石に今までみたいに無視するってのは不味いんじゃねーかな?」
「あ~~~ん? 別に何もしねーとは言ってねーだろ? それに、いついつまでに倒せなんて期限があるわけじゃあるまいし……。それに魔王軍だって人間を滅ぼすためにドンドン色んな国を攻め滅ぼしてるって話じゃねーか……。だったら態々コチラから出向いたりしなくてもいつかは向こうの方からここまでやってくるんじゃねーの?」
あっけらかんと喋る俺に対し、
「おいおい、ガーネット……。そん時にゃあ、俺たちゃあ魔王軍に殺されちまうじゃねーかよ?」
「あ~~~ん? おうおう、よえー奴は勝手に死んどけっ‼ それに人間、どーせいつかは死ぬんだし、遅いか早いかくらいのもんだろ? その死に方だって病気で死ぬのも事故で死ぬのも魔物に殺されて死ぬのも大して違いはねーだろ? 結局どれも同じ死じゃねーかよ? だったらその時が来るまで精々楽しくすごそーじゃねーか、オラ、そうと決まったら乾杯しようぜ、かんぱぁ~~~いっ♪」
そう言ってウェェルの入った大ジョッキ片手に皆に声をかけていく。
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