16人が本棚に入れています
本棚に追加
「「「「「……………………」」」」」
そんな俺の考えに一瞬だけ不安そうな表情を見せた奴らだったが、
「ま、それもそうだなっ? そうと決まったら、今日を生きていられ、美味い酒が飲めることに――」
「「「「「かんぱぁ~~~~い♪」」」」」
ガッチーーーン♪
と勢いよくジョッキのぶつかる音が響いていく。
「おう、ドンドン飲めってんだ、コンチクショーッ‼ 今日の払いは全部、テメーらの奢りだっ‼」
「「「「「ふざけんなっ‼ ギャハハハハハハハハッ♪」」」」」
そこからは飲めや歌えのどんちゃん騒ぎへ突入していった。
と、そんな中、隣に座っているミランダにだけ聞こえる声で俺は呟いた。
「あ、でもよ、ミランダ。この酒場だけは例えこの国が滅ぼされようとも護り抜いてやっからよっ♪ 安心していいぜ」
「……………」
俺のそんな台詞に一瞬キョトンとしたそんな表情を見せるも、すぐさまいつもの顔へと戻るや、
「フフ、そいつありがとよ、期待してるよガーネット」
「おう、任しとけってんだよ♪」
そんな彼女にニヤリと笑顔で応えるや、俺はウェェルが並々注がれた大ジョッキを豪快に呷っていった――。
最初のコメントを投稿しよう!