花筏

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「奥さん!」 目を開けると、そこは住んでいるアパートの一室でした。凄いガスの臭いが充満しています。息苦しく感じました。あちらから声が聞こえてきます。 「この男性が、彼女の夫ですか」 「これは事件だな」「この鉄パイプでか」 そういえば、隣にいたはずのあなたはどこに行ってしまったのでしょう。 ばたばたと足音がして、そちらを見ると、あなたが毛布にくるまって、運ばれていきました。 次々と警察の方が入って来ます。 「奥さん、ご主人は殺害されたんですね」 「あの、運ばれたあの人は?」 「えっ、被疑者は死んでます」 私は急に視界を失いました。
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