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『はぁ~…ま、そう言う事だから…』
そう言って電話の相手は電話を切った。
「あ!…おい!…」
「…どうでした?」
「無理…だった…」
「どうするんですか?…この後、他の撮影も入っているのであまり長くはスタジオ借りれませんよ?」
「そうなんだよな…困ったな」
どうするか悩んでいたらまた扉をノックする音がしてスタッフの人が対応した。
「…う…はい…あ、景山さん…あれ…まだスタジオを使う時間じゃ…」
控え室に訪ねて来たのはプロのカメラマンで写真家の景山希沙だった。
「ああ…違うの早く来すぎたからちょっと見学させてもらいに来たんだけど…崎島いるかな?」
控え室に顔を出した希沙を見て崎島は喜んで撮影を頼んだが…
「ぅ…おお!!…景山!良いところに!」
「な、何?」
「頼む…雑誌の撮影、頼めないか!」
希沙は即答で断った。
「やだ…」
「そこを何とか頼む!」
「…私が人撮るの嫌いなの知ってて言ってるの?」
「もちろん!…けど…そこをなんとか!頼む!」
「嫌だ!」
頑なに首を立てに降らない希沙に麗奈は翼と透を希沙の前に連れて来て見せた。
「…希沙…これを見ても断る?」
「え?」
「おい!」
女装した二人を見た希沙はあまりの可愛さに物凄く喜んでいた。
「う・・・!?…か、かかか可愛い!!」
「ふふ…実はこの二人オトコの娘、何だよ」
「ええ!?…嘘…ホントにオトコの娘?」
「うん…」
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