オトコの娘になりたい男の子

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「確か…写真集の売上数500万冊いったんだけ?」 「え…そうなの?」 「あら…もう…相変わらず…猫の写真撮る以外気にしてないんだから…」 「だ、だって…可愛い!猫の写真が撮れればそれで充分だし…」 「そんなに猫撮るの好きなのか?」 「うん!…何なら少し見てみる?…写真なら少し持ち歩いてらから…」  そう言って希沙は鞄の中からフォトを取り出した。 「…スマホでもいいけど…やっぱり…気に入ったのは持っていたいから…何時も持ち歩いているのよね…はい…」 「…ありがとうございます…!?…可愛い!」  受けた写真を見てみたらどれも可愛い写真ばかりだった。 「…ふふ…」 「わあ!…これ写真集にない写真ですよね?」 「ええ…写真集に載せたのは勿論気に入ったのだけど…得に気に入ってるのは…使って無いのよね…!…ふふ…」  嬉しそうに見ている二人を見てシャッターを押していたが二人はそれに気づくこと無く撮影も話も続いていきあっという間に撮影が終わっていた。 「はーい…OKでーす」  その声を聞いて気が抜けたのか翼も透もどっとつかれていた。 「「はぁ〜(お、終わった…)」」 「お疲れ様…」 「どうだった…初めてのモデルは…」  そう聞かれて二人は顔を見合わせて同じ事を一斉に言った。 「「…楽しかった…」」 「あ…」 「…ふふ…疲れたけど…」  翼と透は楽しかった同時に今回だけで充分だと思った。
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