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呼んでも反応が無い翼に透は肩をポンと叩いて声をかけた。
「?…翼君?」
「…」
「ぅ…た、竹井…だ、大丈夫か?」
「!?…な、なななな何!?…」
翼は驚いて声が裏返りつい大きな声を出してしまいお店に居た人達から注目されてしまった。
「あ…あはは…」
希沙は苦笑いしながら取り敢えず二人を連れて店から出ようとしたが下着を買っていないため透も翼も買ってから出たいと思い大丈夫だと答えた。
「ふ、二人とも…取り敢えず…店出ようか?」
「だ、だだだだ大丈夫です!…」
「お、おう…な、何も買わずに出るのは…あ、あまり…よ、良くないからな…」
希沙は顔を真っ赤にして言う二人のことを心配しながらも下着選びを続行した。
「そう?…」
「ああ…」
「はい…」
「…無理だったら言ってね」
「「…」」
二人は大きくうなずき希沙に見てもらいながらも自分が欲しい下着をそれぞれ選んで買い物を済ませた。
「「はぁ〜…」」
下着を選んで買い終わった二人はどっと疲れてため息を付いた。
「大丈夫?」
「…うん…」
「な、何とか…」
ランジェリーショップから少し離れた所に座れる場所があったので取り敢えず三人はそこで一旦、休むことにした。
「…やっぱり…下着、買うの最後にすればよかったかな?」
「いいや…最初で良かったよ…」
「うん…最後だとせっかくの気分が台無しになりそうだから…」
「…そう?」
「「うん…」」
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