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そしてもう一人の原田さん。
彼女はリカと目を合わさず、本当に聞こえてないのか、それとも聞こえてるのか、気づかないふりを多分だけれどしている。
嫌な感じ・・。
おっとおっと、いけない、いけない。
たまたま私の挨拶が聞こえてなかったんだよね。
きっとそうだよ。
カフェの制服に着替える。
鞄をロッカーに入れ、ロッカーのドアを閉めた。
******
「お疲れ様でーす。あ、リカさんも今日シフトだったんすか」
バイト仲間のコウキ君だ。
彼はリカより一歳年下で、最近このカフェでバイトを始めた。
おしゃれでイケメン。弟のようでかわいい。
コウキ君とは話が良く合った。
「お疲れ様ー!コウキ君もう上がり?入れ違いだねー」
「こらからサークルの集まりなんすよ。あー。原田さんと一緒だったんでつらかったっすよー。俺ほんと原田さん苦手っす。性格悪いっすよー。あ、てかリカさんのせいにされてましたよ。花瓶が割れたの」
「え!?私の?」
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